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皮膚へのビタミンC塗布は紫外線を浴びる前が効果的
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紫外線B波(UVB, 280-320 nm)は、皮膚の表皮層に吸収され、炎症や細胞死の原因となる活性酸素種を産生します。皮膚へのビタミンC塗布は、この活性酸素種を消去すると考えられていました。しかし、その詳細は明らかではありませんでした。
私たちは、ヒト皮膚3次元モデル(培養表皮)を用いてビタミンCが紫外線による皮膚障害に対して保護効果、治癒効果があるかを調べました。すなわち、紫外線を照射する前後の3時間にビタミンCを表皮表面に塗布し、皮膚障害への効果を調べました。その結果、紫外線照射の前または後にビタミンCを表皮表面に塗布すると、表皮にビタミンCが取り込まれ、紫外線照射による皮膚障害が抑制されました。また、その効果は紫外線照射後よりも、照射前にビタミンCを塗布した方がより効果的であることがわかりました。
これらの研究成果は、2018年11月1日付けの英国科学誌Nature姉妹誌『サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)』に掲載されました。
https://www.nature.com/articles/s41598-018-34530-4
私が推奨する効果的なビタミンC塗布方法は、誘導体ではない純粋なビタミンCを含む美容液を朝や外出前、皮膚に塗布することです。
また、口から摂取したビタミンCも、時間はかかりますが皮膚まで届きますので、日頃からビタミンCを十分に摂取することをお勧めします。
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