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オーソモレキュラー医学ニュースサービスー日本語版

国際版編集主幹Andrew W. Saul, Ph.D. (USA)
日本語版監修柳澤 厚生(国際オーソモレキュラー医学会会長)
溝口 徹(みぞぐちクリニック)
姫野 友美(ひめのともみクリニック)
北原 健(日本オーソモレキュラー医学会理事)
翻訳協力Wismettacフーズ株式会社ナチュメディカ事業G

* 国際オーソモレキュラー医学会ニュース<日本語版>は自由に引用・配信ができます。引用の際は必ず引用元「国際オーソモレキュラー医学会ニュース」とURL(https://isom-japan.org/)を記載してください。

腸をリセットしよう 〜最適な健康状態を実現し、感染症を防ぐ〜

Thomas E. Levy, MD, JDによる見解 

(OMNS、2019年10月25日) 胃腸管には極めて多くの微生物がいることは広く知られていますが、どれほど多くいるのか、また、全身の代謝機能を正常に保ち調整する上でそれがいかに重要かは、それほど広く認識されていません。科学文献によると、この微生物生態系は、微生物叢(マイクロバイオーム)と呼ばれ、口から肛門に至る消化管全体にコロニー(集落)を形成しています。ヒトは皆、およそ37兆個の細胞を持つと推定されていますが、約100兆もの微生物を誰もが持っているとも推定されています。[1]

 

腸内微生物

 

この膨大な数の微生物叢は、一般的に、細菌や菌類、原虫、ウイルスとは系列が異なるものであり、すべての哺乳類に見られます。エネルギー恒常性維持、代謝全般、腸の内壁の健康維持、免疫機能、さらには神経行動発達など、多くの生理学的プロセスが良い影響を受け、正常な微生物叢に大きく依存しているほどです [2]。こうした生理学的・病態生理学的な相互作用が体内の他の部分とも見られることから、腸内微生物叢を「微生物器官」と見なしている人もいます[3]。多様性が低く、体に良い微生物よりも病原体の量のほうが多い微生物叢には、アレルギーや気分障害、自閉症、消化器疾患、心血管疾患、数種類のガンなど、40近くの多様な疾患との関連が見られており、そうした疾患の原因となっている可能性も高いのです。(この疾患をすべて挙げたリストが記事の最後にあります。)

 

病原体の臨床症状

 

体内に病原体が存在し集合したときに一般的に見られる基本的な形態には以下の3つがあります:

  • 全身性の感染: 例えばインフルエンザにかかったときなど。
  • 限局性の集中感染:最もわかりやすい例は、歯や歯茎、扁桃腺における感染で、識別可能な蓄積(膿瘍)を伴う、またはすぐにそれを生じ得るものが一般的です。
  • 慢性的病原体コロニー形成(CPC):この場合、病原体はそれほど局所的に存在しているわけではなく、慢性的に異常増殖している領域がありますが、全体的な密度は(限局性の感染と比べて)それほど高くありません。こうした病原体の蓄積は持続可能な状態ですが、増殖は限られており、また、滲出物の日常的な生成は可能ですが、明らかな膿瘍はほとんどできません。こうしたコロニー形成の慢性化を確実にする大きな要因に、主に細胞外多糖類の組織的なマトリックスで構成され病原体を「守る」作用があるバイオフィルム(生物膜)の形成と根強さが挙げられます[54,55]。こうしたバイオフィルムがあれば、病原体はそこに居続けることができます。また、バイオフィルムがあると、様々な抗生物質に対する耐性が最大1000倍まで高くなる可能性があります[56] 。抗生物質が病原体に物理的に近づくことができなければ病原体を殺せないのは当然です。

 

体の場所を問わず限局性の感染や膿瘍があるというのは、よく知られている病理の一つであり、また、インフルエンザや敗血症の場合のように、全身感染する体の能力についてもよく知られています。しかし、CPCについては、口腔の粘膜内層、肺、消化管全般によく見られ珍しくないにもかかわらず、まだ臨床的な重要性が高い病状としては認識されていません。しかし、それどころか、CPCは腸の健康全般と密接に関係していて、様々な疾患における臨床的影響はきわめて大きいのです。

 

異常な微生物叢への対処

プロバイオティクス

CPCが胃腸管の全体もしくは大部分にある場合、抗生物質で根治するのはほとんど無理です。実際のところ、多くの人にとって、最初に微生物叢の異常をもたらした要因は一連の抗生物質治療です。プロバイオティクスは、近頃非常に人気のあるサプリメントで、人によって大きな効果が得られるものも多くあります。しかし、入手可能な様々なプロバイオティクス製剤の中には、人によって何の効果も得られなかったり、さらには悪影響を及ぼしかねないものもあります。一般的に、効果的なプロバイオティクス療法の確立は、試行錯誤によるところが大きく、明らかに良い臨床的影響を生じるかどうかにかかっています。CPCがある各胃腸管の中でも、各種の病原体の多様性や量が全く同じものは二つとありません。きわめて一般的な考察として、 様々な菌株の乳酸菌(Lactobacilli)とビフィズス菌(Bifidobacteria)の濃度が高いプロバイオティクスを試すのが通常良策とされ、さらにプレバイオティクスを混ぜれば、新入りの微生物がこれを「餌」として取り込んで腸内で根を下ろし再度コロニーを形成する働きを助けるので、それが最も良い方法でしょう[57]

 

舌の衛生管理

CPCが根付いている腸を正常化する上で対処すべき最も重要な要素は多分、毎日24時間、新たな病原体が腸に入り込んで「種をまく」のをできるかぎり排除することでしょう。こうした「種まき」が起こるのは、副鼻腔・口腔咽頭・鼻咽頭・口腔・上気道・下気道の粘膜にあるCPC領域から、病原体ならびにそれに伴う毒素を慢性的に飲み込んでいるためです。そうした病原体の宝庫となっているのは、慢性的にコロニーが形成され病原体が異常繁殖している舌であり、ここは特に重要なのに軽視されることが極めて多いのです[58] 。消化管のどこか他の場所にCPCがある人はほとんど、舌に異常な微生物叢があります。

 

舌には通常、おびただしい数の嫌気性細菌、ウイルス、菌類、さらには原生動物を覆う非常に重いバイオフィルムがあります。さらに、このバイオフィルムの下に閉じ込められている多くの裂溝と微細乳頭(舌の表面にある非常に小さな指のような突起)の中には、慢性的に押し込まれている食物粒子や腐りかけの食物粒子がよく見られます。舌には、この有害な異常増殖を自然に排除する術がないのです。手であれ、体の他の部分であれ、自発的に自らをきれいにすることができないように、舌もできないのです。

 

厚い舌苔がある患者は、舌苔が薄い患者よりも、血清CRP(C反応性タンパク)値が有意に高いことがわかっています。これは、慢性的に舌苔を持つ舌にCPCがあると、CRP値の増加という形で現れているように、全身の酸化ストレスが高くなる可能性があることを示唆しています[59] 。舌のバイオフィルムを機械的に除去するという方法は、とくに舌磨き(スクレーピング)を除去手順に含めれば、手に負えない口臭を治すのに効果的な場合が多いようです[60,61]。病原体の代謝は悪臭をもたらしますが、正常な微生物叢は悪臭を生じません [62]。また、歯周疾患によく見られる病原体は、悪臭のする舌苔と密接な関係があることもわかっています[63]

 

という訳で、病原体が異常繁殖している舌は、一連の病原体発生源における中心的な役割を果たしており、腸を最適な健康状態に保つためには、そうした舌の状態に対処しなければなりません。病原体の各発生源に個別に対応する必要があります。舌を健康的な状態に戻し、それを維持するための手順には、以下を含めるべきです:

 

  • 市販の舌用スクレーパーを使って、バイオフィルム、病原体、ならびに病原体関連の有機堆積物をできるだけたくさん機械的に除去します。これには実際、数秒しかかかりません。この簡単なテクニックが見られるYouTube動画はたくさんあります。これは最低でも1日2回(朝晩1回ずつ)行うべきです。毎食後に行うのが最適で、そうすれば常に新しい食物粒子が舌の微細裂溝に入り込んで、種まきのしなおしができます。舌苔が再形成される速さを考えれば、毎日クリーニングする必要があります[64]
  • 歯磨きをする場合は常に、舌磨きの後に行うのがベストです。日常的に、歯ブラシと練り歯磨きで舌のブラッシングもします。
  • 舌磨きをした後は毎回、殺菌性のマウスウォッシュ(洗口液)でブクブクうがいとガラガラうがいをします。
  • 高圧水噴射による定期的な口腔洗浄を検討しましょう。これは、口の中に残っている食物粒子の腐敗を最小限に抑えるため、常に、最低でも1日1回、夜、就寝前に行います。
噴霧

噴霧とは、液状の薬剤を、吸入しやすい霧状のミストに変えるプロセスであり、噴霧された物質は、副鼻腔・口腔・喉・気道の粘膜内層に直接触れやすくなります[65] 。噴霧には下記をはじめとする多くのメリットがあります:

  • 投与した薬剤が感染部に直行することができ、喘息や気管支収縮などに効く
  • 吸入する空気に湿り気を与え、粘着力のある粘液や他の分泌物の授動と排出を促進する
  • CPC領域に抗病原体薬剤が直接触れるようにできる
  • 抗病原体薬剤の使用量を、全身投与する場合の必要量より減らすことができるので、薬物毒性などの副作用のリスクが低くなる
  • 粘着力のあるバイオフィルムを直接攻撃して破壊する手段を提供する

 

処方薬を用いて、頑固なバイオフィルムを完全に破壊/破裂して、それに守られていた病原体を殺すための、確実に効果的な方法はまだありません。これは、ほとんど治療の効かない慢性副鼻腔炎、慢性咳、慢性粘液産生という問題を抱えている人がとても多いことの一番の理由です。こうした症状があると、とくに十分な睡眠を取ろうとするとき、程度の差こそあれ、自由に呼吸をする能力が低下します。

 

病原体への対抗手段を効果的に適用できるようバイオフィルムをはぎ取る上で、とくに効果的な2つの物質は、過酸化水素とジメチルスルホキシド(DMSO)です[66-69] 。副鼻腔や咽頭での慢性症状に対処する場合、いくつかある薬剤のどれを使う場合でも、最初に過酸化水素(過酸化物濃度が3%の溶液1~5ccを濾水で薄めて10~12ccの量にしたもの)の噴霧を15分ほど行ってから、薬剤の噴霧を行うのが、おそらく最も良い方法と思われます。

 

これ以外にも、DMSOは、アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンC)やマグネシウムというような他の抗病原体物質とも容易に組み合わせることができます。こうしたDMSO-ビタミンC-塩化マグネシウムの組み合わせは、バイオフィルムとその下にある病原体コロニーの除去に非常に効果的であることがわかっているそうです。これは、濃度が99.9%のDMSO液1~5ccに、ビタミンCと塩化マグネシウムの組み合わせ溶液を加えて10~12 ccの量にしたものを使えばできます。正確な濃度はそれほど重要ではなく、この組み合わせ溶液は、アスコルビン酸ナトリウム粉末と塩化マグネシウム粉末をそれぞれ小さじ約2杯分ずつ、約半カップの水に加えるだけで簡単にできます。アスコルビン酸ナトリウムは数時間で酸化して黄色くなるので、塩化マグネシウム溶液とは別に作れば、塩化マグネシウム溶液は非常に安定した状態を保ち、時間が経ってもそれほど劣化しません。

 

プロバイオティクスも、噴霧も、舌と口腔の衛生管理も、すべて別々に腸内微生物叢に良い影響をもたらすことを覚えておいてください。でも、この3つの介入策の2つまたはすべてを組み合わせて実践すれば、腸内微生物叢の正常な状態または正常に近い状態を確立し維持する上で、単なる付加的な効果ではなく、相乗的な効果も期待できます。臨床治療を受ける場合でも、正常な腸内微生物叢は治療プロトコルによる効果の最適化に大きな相乗効果をもたらすことがわかるはずです。

 

推奨される手順

 

私がここで述べている見解は、臨床経験と医学文献にもとづくものです。実施する場合は、かかりつけ医に相談してください。

 

  1. 正常な腸内微生物叢と正常な腸機能の回復や維持のため、毎日プロバイオティクスのサプリメントを摂り、上記のとおり舌の衛生管理を実践し、また上記のとおりDMSO-ビタミンC-マグネシウムの組み合わせ溶液の噴霧を最低1日1回行いましょう。
  2. 急性の風邪や、早期のインフルエンザ(ならびに他のウイルス症候群の疑い)の場合、最初の日に数回、DMSO-ビタミンC-マグネシウムの組み合わせ溶液の噴霧を15~30分ずつ行います。事例証拠によると、その翌日にはほとんど完全な解消が見られる場合が多いようです。いかなる症状もなくなるまで毎日、できるだけ頻繁にこれを続けます。
  3. 風邪や他の感染症が定着している場合で、重大なバイオフィルムがありそうな場合、上記と同じ手順に従っても良いし、最初に過酸化水素を噴霧すれば、その後に噴霧する薬剤がより確実に病原体に届くようになります。
  4. 噴霧は乳児に行うこともできます。ただ、この療法では一時的に粘液流量が増え、感染分泌物が授動するので、分泌物を速やかに吸い出すことができることを確認してください。
  5. 噴霧に十分な耐性があるかぎり、様々な種類の非処方物質を単独で、もしくは様々な組み合わせで噴霧することが可能です。ここで推奨しているDMSO-ビタミンC-マグネシウムの組み合わせよりも自分に効くものがあるか、時間をかけて見つけても良いのです。そうした物質の例には、N-アセチルシステインや、重炭酸ナトリウム、ナセントヨード、コロイド銀、亜鉛、グルタチオンなどがあります。ただし、一般に、脂溶性や油性の物質の噴霧と吸入は避けてください。

 

 

個人的な経験

 

私が推奨している上記手順に直接関係している閲覧可能な研究結果というのは、私の知るかぎりありません。なぜなら、こうした手順は私が自分の症状に対処するため組み立てたものだからです。私がただ言えるのは、この手順によって急性ウイルス感染症が迅速に解消されるのを見てきた、ということです。また、非特異的な乾いた咳の発作も、これによって迅速に緩和されます。私にとって最も意義深いのは、60年近く続いていた慢性副鼻腔炎としつこい咳が、この手順により(4~6週間で徐々に改善され)ほとんど解消されたことです。私にとってはまさに小さな奇跡に他なりません。

 

今後、前向きな無作為化二重盲検プラセボ比較臨床試験というものにより、こうした手順の効果を文書化できるかどうか極めて疑わしいので、興味がありそうな方々とこの情報を共有することにしました。マグネシウム関係の本はもう完成しているので、私が次に出す本ではこれに焦点を合わせます。症状の種類を問わず、どんな治療プロトコルにも、こうした「腸のリセット手順」を加えることを強くお勧めします。また、この手順を実施された方からのフィードバックも歓迎します。

Eメールアドレス: televymd@yahoo.com

 

健康に良くない胃腸内微生物叢との関連が見られている疾患

 

  • リーキーガット(腸管壁浸漏)(以下のすべての疾患の根幹)[4,5]
  • 免疫機能の一般的な障害・変調 [6]
  • 乳ガン [7]
  • 膵臓ガン [8,9]
  • 大腸ガン [10]
  • メタボリック症候群 [11]
  • 心疾患および心不全 [12]
  • 高血圧 [13]
  • 妊娠糖尿病 [14]
  • 妊娠の複数の合併症 [15]
  • アレルギー性疾患および食物アレルギー [16,17]
  • 自己免疫性甲状腺疾患 [18]
  • 多嚢胞性卵巣症候群 [19]
  • 片頭痛 [20]
  • うつ [21]
  • 自閉症および自閉症スペクトラム障害 [22]
  • 青年期の若者におけるメンタルヘルス異常 [23]
  • 認知機能と記憶力の低下 [24]
  • パーキンソン病および神経変性疾患全般 [25]
  • 脳卒中およびその他の中枢神経系疾患 [26]
  • 過敏性腸症候群 [27]
  • 炎症性腸疾患および腸繊維症 [28]
  • 胆汁酸プロファイル異常 [29]
  • 肝疾患 [30,31]
  • 細菌性膣炎 [32]
  • 化学療法や放射線治療による粘膜炎 [33]
  • 糖尿病ならびに脂質プロファイル異常 [34,35]
  • 若年性突発性関節炎 [36]
  • 一般的な関節炎の症状 [37]
  • リウマチ性疾患 [38]
  • 胃腸疾患全般 [39]
  • 突発性肺線維症およびその他の間質性肺疾患 [40]
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD) [41]
  • 喘息および嚢胞性線維症 [42]
  • 眼疾患 [43,44]
  • 歯周炎と歯肉炎の継続的サポート [45-47]
  • 無症状の腎移植患者における胃腸内の慢性的病原体コロニー形成(CPC) [48]
  • 抗生物質暴露に続発する腸内微生物叢異常 [49]
  • 肥満および体重増加 [50-53]

 

参考文献

 

(論文の要旨または全文(一部のものに掲載)を見る場合は、下記の各PMID番号をPubMedのウェブサイトhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed内の「Search(検索)」欄に入力してください。)

 

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