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ビタミンCは新型コロナウイルスから世界を救う?【後編】

ビタミンCが様々な疾患の予防および治療に有効であることは、これまでも多くの研究で示されてきました。また、新型コロナ患者の治療においてもビタミンCが有効であることは、私自身も以前から執筆しており、また、米国の専門家たちが作成した新型コロナ治療プロトコルにも記載されています。

ところが、こうした情報が表のニュースに出ることはありません。ビタミンCの歴史を振り返っても、同様のことが言えます。

前編ではビタミンCの歴史からみるビタミンCの可能性に触れ、私自身が実践しているビタミンC療法については後編でお話ししたいと思います。

新型コロナウイルスも殺す、高濃度ビタミンC療法

医師の中でも「たかが(栄養剤の)ビタミンC如き」と、新型コロナウイルス予防・治療法として信じない、もしくは懐疑的な方がほとんどかもしれません。しかし、私は前編でもお伝えしたようにビタミンCは万能薬であると確信しています。

従来の栄養学からも、ビタミンCが壊血病を防ぐくらいの知識は得られます。一方「栄養医学」を学び、さらにビタミンCの歴史を紐解いていくと、体内でのビタミンCの作用が(本稿では述べませんが)40ほどあることに驚かれると思います。

ここでは、ビタミンCのエンジオール基が発する活性酸素の話をします。「免疫」とは、病原菌に対して「炎症」を起こして殺菌し「抗炎症」作用を起こして体の修復を行うことを指します。

高濃度ビタミンCが人間体で作る活性酸素のH2O2(過酸化水素)がガン細胞を殺し、過酸化水素とさらに酸化力の強いヒドロキシルラジカルが病原菌やウイルス(もちろん、新型コロナウイルスも例外ではないでしょう)を殺し、そして還元作用の抗酸化作用で炎症を収めます。 

このように、ビタミンCは一つで「免疫作用」を行うことができる物質です。生前ライナス・ポーリングが言った「エンジオール基は世界を救う」という言葉はその通りだったのです。

ライオンと新型コロナウイルスの話

これは、私が良く利用させてもらうタクシー運転手から聞いたことです。

彼は「先日ラジオを聴いていたら、ライオンが新型コロナウイルスに感染して3日で改善したという話があった」と言います。そして、こう続けました。

「きっと、このライオンは自分の体内でビタミンCを生成して、コロナウイルスを殺したのでしょうね」

私からの耳学問で得た知識ですが、このハイレベルな会話です。その時、私は「この話を日本中のビタミンCの作用を知らない方々に知ってもらいたい」と思ったのでした。

私が行う「高濃度ビタミンC療法」

新型コロナウイルスの予防としてビタミンCを摂取する場合、大人子どもそれぞれの目安となる摂取量は以下の通りです。

  • 大人の場合:経口ビタミンC1日3,000㎎~4,000(3から分2)
  • 10の子どもの場合:経口ビタミンCを大人の摂取推奨量(4000)4分の1となる1日1000(2)

なお、副作用として下痢や軟便が生じる可能性があります。その際には量を減らして様子を見ましょう。

また、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスに感染した場合、ビタミンCを6,000㎎~10,000㎎服用すると良いでしょう。

点滴で行うなら、扶桑製薬のビタミンC 2g(2,000mg)を5アンプル、200ccの点滴液(糖尿病患者には糖の入っていないラクテック注200ccが良い)を10~20分で滴下して下さい。

風邪やインフルエンザは2日間の点滴で回復してくるケースが多いので、新型コロナウイルスも4~5日ほどで改善が見込まれるのではないかと思います。

「たかがビタミンC」と侮るなかれ

次は、日常診療にとても役立つヒントをお伝えします。抗生物質の効かない肺炎は、医師が死の宣告をすることになります。このようなケースで、ご家族が慌てて当クリニックに駆け付けました。

そこで、ビタミンC 2,000㎎の顆粒が40粒入った箱を持って行き、主治医の承諾を得た上で15(10,000mg)服用してもらいました。その主治医は「ビタミンC如きじゃ、治りゃせぬ」と捨てセリフを残します。

ところが何とも興味深いもので、その後3日から5日で解熱したのです。同様の治療によって97歳の腎盂腎炎の大学病院泌尿器科の患者さん、65歳の肝膿瘍の患者さんも改善しています。

過去の経験から、経口高濃度ビタミンC(1日量10,000)を5日間服用すると改善するケースが多いので、新型コロナウイルスによる肺炎の場合、1日10gのビタミンCを点滴するなら5日間もあれば十分ではないかと考えています。

私の小学校の同級生は前立腺肥大により長期にわたって膀胱にカテーテルを入れていますが、彼はビタミンCを毎日4,000㎎服用することで尿路感染予防と新型コロナウイルス感染予防に役立ています。

エイズ治療にも?高濃度ビタミン療法

私の患者の1人に、海外で遊び1週間後にペニスが感染した男性がいました。先から膿汁が出て、ペニス全体も腫れ上がっている状態でした。いわゆる「蜂窩織炎」というものです。

即日、輸入した高濃度ビタミン50gを週3回3ヶ月点滴注射したところ、3ヶ月後のエイズ検査では陰性となりました。

專太郎、YouTuber

最後にもう1つ、私はビタミンCに関する発信を行うYouTubeチャンネルを令和2年4月に開設しています。

日本語バージョンの「栄養と健康のチャンネル専太郎」がありますが、英語バージョンの「Nutrition and Health channel Center」は開設後に削除されてしまいました。

おそらく“その筋”の権威が、ビタミンC療法が浸透すると困る何かしらの理由があって削除したのではないかと踏んでいます。

まとめ

今回は、ビタミンCの歴史から高濃度ビタミンCのがんと感染症に対する作用を述べました。米国の8つの大学でビタミンCを含むプロトコルが新型コロナウイルス治療のために作られています。現在も新型コロナウイルス関連のニュースで大騒ぎの最中ですが、最後に皆さんにこう伝えたいと思います。

「医学の歴史を学べば『怖くない!』」





<参考文献>
・リオルダンクリニックホームページ・COVID19 News&Updates
・『上海市ビタミンCの例・上海市が新型コロナ治療に実践する「ビタミンC」の実力』(現代ビジネス(3月16日電子掲示版))
・点滴療法研究会ホームページ
・『米国にてCOVID-19治療にビタミンC点滴を含むプロトコルが誕生』(JSOMウェブメディア)

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