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「亜鉛欠乏は腸内細菌叢の乱れを起こし、さらなる亜鉛欠乏を招く」

【腸内細菌month】第三弾

目次

    年々右肩上がりで罹患者数が増加している炎症性腸疾患(IBD)の病因の一つとして、腸管上皮細胞透過性の亢進(リーキー・ガット症候群; LGS)による腸管バリア機能の低下が注目されるようになりました。オーソモレキュラー医学においても注目される亜鉛は、腸管バリア機能を維持する上でも最も重要なミネラルの一つです。

    亜鉛が亜鉛トランスポーターを介して腸粘膜上皮細胞のバリア機能を維持するパスウェイが明らかになりつつあります。亜鉛が腸内細菌に及ぼす影響についても、ヒトでの研究はまだ多くは行われていないものの、動物ではいくつかの研究がなされています。

    2015年に栄養医学雑誌『Nutrients』に「慢性亜鉛欠乏症はヒヨコの腸内細菌の構成と機能に変化を起こさせる」という論文が掲載されました。この論文の著者である米国の農学者と医師の研究チームは、「亜鉛欠乏は腸内細菌を介してさらなる亜鉛欠乏を引き起こす」ことを示唆しています。つまり、亜鉛欠乏は腸上皮細胞の機能低下を引き起こすだけでなく、腸内細菌にも影響してディスバイオシスを誘導することで腸管バリア機能を低下させ、さらなる亜鉛欠乏を招くことが示唆されています。

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