日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)は、「栄養を正しく摂取することにより自分の健康を守る」手段があることを広めるため、先駆けの国際オーソモレキュラー医学会(ISOM)の日本支部として誕生しました。当医学会では、医療従事者・ヘルスケア従事者ならびに健康志向の国民に向け、オーソモレキュラー医学=ピープルズメディスン(people’s medicine [市民の医学])に関する情報を発信する活動を行っています。
- 治療法・栄養
日本オーソモレキュラー医学会 第1回総会開催を終えて
先月20、21日に開催された日本オーソモレキュラー医学会 第1回総会。記念すべき今大会には、日差しが照りつける中、2日間を通し多くの方がお越し下さいました。此度の総会を無事終えられたのも、ひとえに皆様方のお力添えがあってのものです。
ご参加いただいた方々、講演ならびに座長をご快諾いただいた先生方、協賛企業、その他総会を開催するにあたってご協力いただいた方々には、この場をお借りして改めて感謝の気持ちを伝えずにはいられません。
日本オーソモレキュラー医学会
今大会開催を前に
日本オーソモレキュラー医学会第1回総会では、いわゆる「研究発表の場」としてではなく、出席者の方々にとって臨床現場および日々の生活において実践活用しやすい「学びの場」となるよう事務局・講師陣ともに準備を進めてきました。
提言「オーソモレキュラー医学未来構想」
開会宣言の後に、第1回会長である私より以下の提言「オーソモレキュラー医学未来構想」を発表し、本総会は幕を開けました。
『今から5年後、
ここに集う全ての人がワクワクしながら
一人一人の立場でオーソモレキュラー医学を
家族、友人、そして国民に広め、
皆が健康で暮らせる日本にする。
そして10年後、
オーソモレキュラー医学に関心のなかった医療人らが
私たちのこれまでの活動を誇りに思う、
そういう時代にしたい。』
そして、当学会ではこの実現のために様々なカンファレンス、教育システム、JSOMウェブメディア(※後述)を充実させることを宣言しました。
学術講演
今回の2日間で行われた講演は、協賛企業主催の3講演を含み17講演に及びました。各分野のエキスパートである医師・歯科医師・研究者が、歯科医療から腸内環境、ブレインヘルス、個別の治療法の実践など多岐にわたる内容が発表されました。
2日間を締めくくったのは、溝口 徹氏(新宿溝口クリニック)による講演『オーソモレキュラー療法の歴史と今後の可能性』。こちらの講演を聞き、改めてオーソモレキュラー医学がここまで広がったことへの感謝と、これからもっと広めていかなければとの使命感を同時に噛みしめました。
第2回会長に溝口 徹氏
2020年10月17,18日の2日間、溝口徹氏(新宿溝口クリニック)の下で、日本オーソモレキュラー医学会 第2回総会の開催が決定しました。日々新しい知見が発表されるオーソモレキュラー医学、多くの方にご参加いただけるよう学会事務局も今から新企画を考えています。
<写真>第1回会長 柳澤 厚生(右)と第2回会長 溝口 徹氏(左)
JSOMウェブメディアの配信目的
総会中にもご紹介しましたが、今ご覧いただいている『日本オーソモレキュラー医学会ウェブメディア(JSOMウェブメディア)』は、今年2月より配信を開始しました。当メディアの配信目的を、この機会に改めて皆さまにお伝えしたいと思います。配信目的は、大きく分けて以下になります。
- 従来の学会誌に代え、“いつでも”“どこでも”読める情報を提供する
- 医師をはじめとする専門家が執筆することで、情報化社会における「何が正しいのかわからない」不安感を払拭する
- 市民へオーソモレキュラー医学の存在を周知し、「病気になる前に自分自身で予防する」ための学びとなる場を提供する
以上3点より、私たち日本オーソモレキュラー医学会は、医学会としてはまだ珍しいweb媒体での発信を決意しました。
オーソモレキュラー医学は市民と歩む医学です。「こんな情報が知りたい」「こんなコンテンツが見たい」など要望がありましたら下記URLよりご意見をいただけたら幸いです。
https://ws.formzu.net/fgen/S51893692/
柳澤 厚生 (ヤナギサワ アツオ)先生の関連動画
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