ログイン 会員登録

栄養療法と生活習慣の改善が認知機能を回復:カリフォルニア大学の発表

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学医学部内科助教授を経て、2000年〜2008年同大学保健学部救 ... [続きを見る]

目次

    認知機能が低下するアルツハイマー病の増加は社会問題となっていますが、未だ有効な治療法はありません。カリフォルニア大学ロサンゼルス校・Mary S. Eastonアルツハイマー病研究センターのデール・ブレデセン医師は、認知機能を回復させる新しい包括的治療プログラムを開発し、その成果を医学誌Agingに発表しました。

    プログラムの内容には、“糖質制限”“ヨガ・瞑想”“毎日8時間の睡眠”“運動”そしてサプリメントの摂取などが含まれています。サプリメントは、ミトコンドリアの機能改善・酸化と炎症の抑制・さらには集中力と記憶力を高めるためにビタミンC、ビタミンD、クルクミン、EPA、DHA、亜鉛、αリポ酸などを検査結果や症状に合わせて個別に投与します。

    ブレデセン医師は、認知障害患者10名にこのプログラムを実施しました。その結果、かなり進行したアルツハイマー病の患者1名には無効でしたが、残りの9名についてはプログラム開始3〜6ヶ月以内に自他覚的な認知機能の改善が認められました。認知機能障害で離職した6名は、この論文を発表する時点で全員が職場に復帰していました。その後1年半の経過観察期間内において認知機能の悪化はなく、安定した状態を維持していたのです。

    ブレデセン医師は、そもそもアルツハイマー病が多様な代謝異常によって発症していることから、「単独の薬剤では効果が少なく、多方面から包括的かつパーソナルな治療をすることが必要である」と述べています。この包括的プログラムは、まさに認知障害におけるオーソモレキュラー栄養療法です。

    この記事についてより詳しい解説と根拠となる資料や文献は会員サイトでお読みいただけます。

    柳澤 厚生 (ヤナギサワ アツオ)先生の関連動画

    同じタグの記事を読む