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【国際栄養医学シンポジウム2022連動記事 第9弾】 統合医療におけるCBDオイルの位置づけ

この記事の執筆者

メディカルストレスケア飯塚クリニック

2022年9月18日、19日の2日間で開催する「国際栄養医学シンポジウム2022(日本オーソモレキュラー医学会 第4回総会)」では、健康・栄養分野において活躍されている著名な講師陣をお招きし、多彩なプログラムをご用意しています。

さらに今回は、初の試みとなる日本オーソモレキュラー医学会ならびに点滴療法研究会の合同開催となります。

JSOMウェブメディアでは本学会の開催に先立ち、各講師の講演内容について順次ご紹介していきたいと思います!第9回目となる今回は、1日目・18日にご講演いただく飯塚 浩先生の「統合医療におけるCBDオイルの位置づけ」をピックアップし、ご紹介いたします。

カンナビノイドとは、ヒトにとって本質的にどのような存在なのか?

近年「カンナビノイド」「CBDオイル」「医療大麻」といった言葉を一般向けメディアでも度々耳にするようになってきました。

抗炎症作用、鎮痛、抗ストレス・抗不安、食欲・睡眠・気分、生殖機能の調整、記憶と学習の改善、トラウマ記憶の消去促進、血圧と血糖値の安定化、制吐、抗てんかん、抗けいれん、神経保護、抗虚血、免疫の調整による自己免疫疾患やがんに対する効果など、CBDオイルには多彩で明瞭な作用があります。

その作用機序については、内因性カンナビノイドやカンナビノイド受容体を中心とするエンドカンナビノイド・システム(ECS)でしばしば説明されてきました。しかし、実はカンナビノイド受容体の出現より遥か前から、内因性カンナビノイドは生命の恒常性維持のために働いていました。

内因性カンナビノイドはそういった生命活動の基本的な働きの上に、神経系や免疫系が進化に伴い複雑化した脊索動物の頃から、カンナビノイド受容体を利用した効率的な制御を行うようになったのです。それが神経系中心に分布する「CB1受容体」と、免疫系中心に分布する「CB2受容体」です。

ちなみに、哺乳類の脳における最も多い受容体はカンナビノイド受容体であることからも、カンナビノイドが幅広い神経細胞に分布し、多くの神経伝達物質の放出調整に関与していることがわかります。

統合医療とCBDオイル

CBDオイルの働きの中で、多くの臨床家が瞠目するのは「神経や免疫における過剰活動を調整する作用」です。これにより、難病も含めた多くの疾患に驚くべき効果をしばしばもたらします。難治性てんかんや免疫が関与する難病などに、時に劇的に奏効する事実を多くの臨床家で共有しなければならないと考えています。

そして、ECSは多くの健康メソッドとリンクしています。人体のアンバランスを整え、疾患の治癒や健康増進に向かわせる統合医療における多くの手法とECSとの関係について、徐々に証明されてきています。

ECSを底上げするCBDオイルは、現在多くの臨床家が実践している様々な統合医療メソッドの素晴らしいパートナーとなる可能性を秘めています。

当日は、臨床家の方々のインスピレーションにつながるような「カンナビノイドの世界」のお話をしたいと考えております。





※飯塚 浩先生の講演は、9/18(日)10:30より開始予定となっております。

※国際栄養医学シンポジウム2022へ参加ご希望の方は、こちらよりお申し込み下さい。

講演プログラムの演題は配信日時点のものとなります。当日変更となる場合がございますので、その点ご留意いただきますようお願い申し上げます。

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