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[第2回総会 講演内容のご紹介]オーソモレキュラー的睡眠習慣のすすめ

この記事の執筆者

湾岸スタジオビル診療所

•1984年慶應義塾大学医学部卒、同内科学教室入局 1988年慶應義塾大学内科 腎・内分泌・代謝科勤務 1992年米国UCSF留学 1994年東京都国保連合会福生病院内科医長兼透析室長 1999年フジ ... [続きを見る]

第2回総会開催を前に、熊谷 和浩先生がご講演テーマ『オーソモレキュラー的睡眠習慣のすすめ』の要旨を送ってくださいました。
すでにお申し込みされた方、ご検討中の方も是非ご覧ください。

今も昔も変わらない概日リズム

昼と夜という概日リズム(Circadian Rhythm:以下CRと記載)は、地球の自転に伴って生じる自然現象です。地球上の生命体を取り巻く様々な環境の中で、38億年と最も古く、そして最も身近かつ本質的な環境は、地球の自転に由来するCRです。私たちが良質な睡眠を手に入れるためには、覚醒している昼間と睡眠を取る夜間の2つがセットであることを再認識して行動する必要があります。

ヒトは昼夜というリズムに適応し、活動と休息を繰り返して命を繋いできました。体内で時を刻む「体内時計」に指示を出す遺伝子が特定されたのは、1984年のことです。全身の細胞に内蔵されている体内時計の周期は、1日24.2hです。身体を1日24hにリセットする役割を担うのが ①朝の太陽光 ②朝の身体活動と朝食であることは、太古の昔から変わりません。

昼夜を区別する重要性

時計の文字盤を見慣れている現代文明社会において、1日のどの1hも平均化され同質であるという錯覚に陥りやすい点を認識する必要があります。昼間と夜間では生体内で生じている様々な生化学反応、ホルモン分泌、そして神経伝達物質の放出が同様であるはずがありません。夜間に光の下で活動することがどれほど生理的に反しているか、もっと警告が発せられるべきです。

また、光については、太陽光の恩恵とBlue Lightを利用する際の注意点、食事/空腹時間のサイクルの重要性、深部体温のリズムづくりに関わる温度・身体活動という3つの視点から、私たちが日頃から積み重ねるべき行動によってCRを整え、最適な睡眠習慣をつくる一助となる「朝から夜までの過ごし方」の要点を講演内でご紹介致します。




・熊谷 和浩先生の講演動画の配信は2020年10月31日(土)から開始いたします。
ご視聴いただくためには、事前の参加登録が必要となります。参加のお申し込みはhttps://isom-japan.org/seminar/application?uid=4k7KL1580479302より受け付けています。

※全ての動画閲覧可能期間は2021年10月16日(土)までを予定しております。

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